3rdアルバム「アイム・スティル・ヒア」発売記念

最速先行全曲試聴会 &公開インタビュー!

須田によるセルフライナーノーツと メンバーコメント

1.YOUR NEW FAVORITE BAND

アルバム1曲目にして、今回の制作過程では1番最後にできた曲(9曲目とワンセットで)。今回は『透明になったあなたへ』の時のような明確なコンセプトを事前に立てずに曲を書いてきたので、アルバムとしてまとめるなら何かド頭に1曲勢いのあるやつが欲しいなと思い、ナードマグネット史上最もサークルモッシュが起きそうな曲に仕上がりました。実際に起こったら歌いながら大笑いしてしまいそうですが。歌詞には決意や皮肉やほんの少しのセンチメントを込めました。ちなみに最後のシンガロングパートでは、さえこが加入するまでナードマグネットを支えてくれていたスーパーサポートベーシスト達(えりっさ、いとっち、ハルキ)がゲストコーラスとしてアッセンブルしております。胸熱!

藤井コメント
デモが来た段階でこのBPMで叩く秀村さんを想像して笑いました。ギターに関しては間奏がカッコよく出来てると思う。
さえこコメント
デモを聴いた時「うぇぇぇええ!そうくるかぁーー!!」が初めの印象でした!ナードマグネット、新たな一面出してきたなー!と聴いた皆さんも思うこと間違いなしだね!と思いつつ、スタジオでベース合わせてみると「うわ早っ!(ずっとアップダウンで)手痛っ!」て感じで最初は曲に慣れるのに手こずりました。笑 2番Bメロでは動いてみたくなって好きなようにベース入れましたがライブでちゃんと弾けるか危ういです。が、超カッコいい曲になりましたね!
秀村コメント
ナードマグネット最速BPM大幅更新曲、レコーディング超大変だった〜 今まで最速だった僕たちの失敗が遅く聴こえます(笑) デモの段階から意図されていたので、高校のとき良く聴いていたNEW FOUND GLORYっぽさが出るようにしました。

2.全部だいなし!/Everything's Ruined!

さえこが加入してくれてからというもの、私の中で「この人の歌声とベースの音は出来る限りフィーチャーせねばならない!」という気持ちがどんどん溢れてきたので、『アナザーラウンド』とこの曲は特にそういう衝動で作った曲。とにかくベースがオイシイ曲にしたかった(でも当の本人はこのリフ弾くの結構苦労してたけど…すまん…)。演奏していてとても楽しい曲ではありますが、ひとつの人間関係が決定的にダメになってしまうあの地獄のような瞬間について歌っています。

藤井コメント
この曲アルバムで一番好きです、須田さんらしさが炸裂してる感あります。ギターソロ半分ぐらい諦めました。
さえこコメント
第一印象「ベースアツい!イケイケ!てゆうか曲かっこいい〜!!」でしたね。この曲はベースラインがデモの段階であったので、基本に忠実にデモ通り弾いてます!でもイントロのフレーズの様な手の動き、なかなか弾いてこなかったのでこちらも慣れるまで手こずりました…。レコーディングでも手こずりました…。今もどうなんだ?っていうのは野暮ですよ。弾いてて楽しいのでオールオッケーです。ライブでみなさんと「Oh No〜!」言えたら楽しいだろうなぁ〜!
秀村コメント
アルバムで1番のお気に入り曲 デモのイントロで、キター!と思いました。タイトルもいいですよね〜 この前ライブで初披露しましたが演奏していて笑顔になっちゃいますね〜

3.Can't Remember

初めて藤井がメロディーを持ってきた曲であり、初めて私が全英語詞にチャレンジした曲。曲構成だったりメロディーだったりが全体的に実はすごくJ-POP(歌謡曲)的なため、あえて全部英語にすることでバランスを取ってみたのでした。歌詞を書いたのは2020年の3月頃。当時うちの風呂が壊れていたため、毎日近所の銭湯に通っては湯船の中から背中にカラフルなアートをまとった様々な先輩方の姿をぼんやりと眺めながら歌詞を考えていたものです。町の銭湯の寛容さが私は好きです。そういえばヤバTの曲に『メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲』というのがあったけど、この曲わりとそんな感じしません?笑 というわけで3曲目に置いてみました。

藤井コメント
曲作るのってめんどいなと思いました。
さえこコメント
再録1曲目、名曲ですね。藤井さんもこんな良い曲書くんかいぃ…て感じですよね。 録り直させて頂くということで、リスペクトを込めて耳コピできた範囲でそのまま弾かせてもらっております!というかね、ベースフレーズ変えるとかそんな発想おこがましくて出んかったです。笑 今回の他3曲も同じくで。 ハモリも私なんですが、須田さんのように良い発音で歌えなくて…カタカナなっちゃって…恥ずかしかったですが…まぁ無事に録れました///
秀村コメント
デモの時の藤井仮歌(ヘロヘロで可愛い)から→ちゃんとした英語歌詞になった時、おおー!と思った

4.いとしのエレノア(10 years later) / Eleanor My Love (10 years later)

『この恋は呪い』というミニアルバムをリリースしたのは2014年ですが、『いとしのエレノア』という曲自体はもっと前から存在していました。2021年の「そうふくしゅうツアー」にてSubway Daydreamがこの曲をカバーしてくれたことで、あらためて自分にとってのこの曲の意味を色々と考える機会になりました。その辺の事は私のnoteに”2021年の『いとしのエレノア』”というタイトルで書いたので、気になる人は読んでみてください。今このタイミングで再録するにあたり、歌詞を少しだけ変えています。

藤井コメント
歌詞を変えると言ってたので、覚えなきゃと思ってたのですが僕のコーラスの歌詞変わってなくて安心しました。
さえこコメント
再録2曲目、神曲!!最近のライブに来られた方には記憶に新しいエレノア!の、10年後ということで歌詞が少しアレンジされたのでそこも要チェックです!この曲はAメロ私も歌うんですけどまぁ〜楽しい!最後のサビも上がっていくハモリで楽しい!
秀村コメント
10年経っても良い曲! アレンジは前回レコーディング時からほとんど変えてません! 10年前の自分ナイスドラムアレンジ!(たまに久しぶりにライブでやる曲とか聴き直すと、こう思うことがあります笑) ただ途中の間奏部分のドラム派手ポイントはどんどん移り変わってたんですが、ドラムテック(ドラムのサウンドを数倍カッコ良くしてくれる人)のアニキさん(THE→CHINA WIFE MOTORS)と一緒に自己ベストの派手さを収録してます

5.ALTER EGO

ここ数年でいちばん精神的にキツかった時期のことを歌った曲。でもグチャグチャな気持ちを吐き出してみると意外なほどスッキリするもので、海外のアーティストがよくインタビューなんかで「曲作りは自分にとってセラピーなのさ」みたいな事を言ってた意味がなんとなくわかってきた気がします。そんなわけでサウンドもいつもと一味違いますね。この曲と、愛はズボーンのトリビュートアルバムに収録した『恋のスーパーオレンジ』のカバーでのレコーディングにおいて初めてビッグマフを使ってみました。

藤井コメント
ギターソロが無くて安心しました
さえこコメント
渋い曲キタ〜〜〜〜!ギターかっこいいですよねイントロとか。ベースもシンプルなんですけど重た具合が良い。お気に入りフレーズは2番のBメロ。歌詞もまた良いですよね〜。ちょっと私の語彙では上手くまとめられないんですけど何か胸にグッときますよね。最後の「君だけに聞かせたいのはこんな歌じゃない」ってとこ、好きです。
秀村コメント
これも、全部だいなし!と並ぶくらいお気に入り曲 イントロのフレーズ超好きです グランジ/オルタナっぽさ、ALICE IN CHAINSっぽい、暗くて重い感じを出したくて、筋肉でレコーディングしました

6.爆発しそう / About to Explode

コロナ禍になる前から割とずっと自分はこんな感じだったんですけど、ちょうどコロナ禍にリリースしたことで色んな人の色んな気持ちとリンクしたような気がします。ブリー・ラーソンが映画『キャプテン・マーベル』の公開当時に「なんでポスターとか全部仏頂面なの?もっと笑ったら?」みたいなクソみたいな事を散々言われていたのを思い出しながら最初の方の歌詞を書きました。スーパーヒーローがニコニコ笑いながら戦うわけないやろ。アホか。

藤井コメント
この曲の配信ver.は出来てすぐレコーディングした思うんですが、ライブで演奏してく中で微妙にアレンジ変えたりしたので、それを録音することができて良かったです
さえこコメント
再録3曲目、爆発しそう! ライブではもう定番の名曲ですね、こちらも再録させて頂きました!日頃の鬱憤を晴らしたい気持ちを込めてレコーディングしましたよ。強く叩いてます、弦を。間とアウトロのあのフレーズでも叩いてます強く、弦を。
秀村コメント
再録ですが、配信リリースしてからライブでたくさん演奏したので、爆発力マシマシでレコーディングできたと思います 前何かの配信で言ったような気がしますが、ギターソロ前のキメが超お気に入り

7.キャロライン / Caroline

これもコロナ禍に変則的な形でリリースした曲。30代も半ばを過ぎたからこそ歌える曲だなと思います。1曲目とかもそうだけど、それぞれの場所で往生際悪くも戦い続けてる同志たちに届けばいいなと思っています。ひさしぶりに思いっきりウィーザーみを全開にしました。

藤井コメント
ギターソロ終わってもラスサビまでずっとギターソロみたいなフレーズ弾いてるので深爪になりやすい曲一位です
さえこコメント
再録4曲目、この曲はあまりライブでやる機会はなかったんですが、よく聴いている曲の一つです。この曲だけベースのキーは半音下げなんです。そういうのもあって印象深い曲でもあります。ちょっとしんみりした気持ちにもなるんですが曲の終わりには前向きになれるような、そんな曲だなって思ってます。
秀村コメント
やっとちゃんとした形でリリースできて嬉しい サポートしてくれたえりっささんがこの曲かっこいいと言ってくれてたのが嬉しかった!

8.ファニーストーリー / Funny Story

去年くらいから弾き語りではずっと歌っていた曲です。これも明確に聴かせたい人の顔が浮かぶなあ。あの人とかあの人とか元気かなあ。最後なぜか急にクイーンの曲のフレーズを引用してるんですけどこれにはちゃんと意味があるのです!それにはとある映画が関係してくるのですが…このくらいにしておきます。

藤井コメント
知子さん辞める直前にプリプロまではしてたのですが、ベース辞めんのに曲作る意味あるんかいと思ってその時のアレンジ全然ちゃんと考えれてなかった。さえこちゃんが入って、フラットな気持ちで向き合ってギター考えた結果難しくなっちゃった。
さえこコメント
デモ聴いて、「また名曲生み出しちゃって須田さん〜」て感じでしたね。最初から最後までこだわってベースつけました。(他をこだわってないとかじゃないですからね!!!)サビのハモリも絶妙な音程で好きなんです。(言っていいのかわからないですが)この曲のデモでハモリ歌ってたの知子さんだったんですよ。結構前にできた曲で、そのバトンを受け継いで完成したってのもとても感慨深いです。
秀村コメント
デモが来てからレコーディングまでメンバー加入もありすごく寝かせた 最初のアレンジから、なかなか納得いくドラムが出てこなくて結構練り直した Bメロがすごく美メロなのでリズム隊アレンジこだわった

9.my (old) favorite band

1曲目のリプライズ的な短い曲。やめちゃったバンドも止まってるバンドも、やりたくなったらシレッと復活してくれていいんですよ。お願いしますよほんと。

藤井コメント
こう言う曲があると、アルバム〜!って思うよね
さえこコメント
※完成があっという間で携わっていないので割愛させてもらいます。
秀村コメント
アルバムの途中に弾き語りとか、バンドなのに編成がガラッと変わるような曲が入るの、すごく良いと思う!

10.DETENTION

須田さん再生の先行シングルその1。この曲に込めた想いに関しては「そうふくしゅうツアー」のときに散々言いました。キム・シャタック、ジェームス・ブロード、アダム・シュレジンジャー、その他にもこの世を去ってしまった数々のマイ・フェイバリット・ミュージシャン達。あなたたちにもらった沢山の歌と共に、今日もなんとか生きています。

藤井コメント
さえこちゃん入って初めての曲なのでギター気合の入り過ぎで展開し過ぎて難しくなっちゃった
さえこコメント
記念すべき加入後1曲目の曲ですね! レコーディングめちゃくちゃ緊張したのを覚えてます。私が録る時間までまだまだなのにずっとベース持ってました。笑 ずっとソワソワして録ってる時も自信なかったんですがそこはエンジニア榎本さんがバッチリかっこよくしてくれたんで良かったです!今では楽しんで弾けます!
秀村コメント
さえこちゃんが入って初の新曲で、メンバーが変わると自分の作るビートも変わってすごく面白かった

11.アナザーラウンド / Another Round

須田さん再生の先行シングルその2。最悪なことが沢山起こって、自己嫌悪で自暴自棄になったり、誰かを傷つけてしまったり、自分自身も傷ついたり、色んな人が自分の前から去っていったりしたけれど、それでもこんな歌が書けたなら自分にはまだやれることはあるんじゃないかなと思っています。少なくとも変わらずそばにいてくれている人や、ここから新たに出会えた人とは、全員で全力でハッピーになってやろうという気持ちです。これからもよろしく。

藤井コメント
イントロのフレーズはナードでカバーしてたteenage kicksで弾いてたやつをそのまま入れました。オーイェーのコーラスが楽しい。
さえこコメント
デモで聴いたとき右と左からそれぞれ聴こえるな〜て思ってたらまさかの私が歌うパートォォ〜!メイン〜〜〜!が第一印象でしたね。すでに良い曲だったんですけどスタジオで合わせてみたらそれがどんどん増していって、最終的にあんなに最高な曲に…!これも割と最初から最後までこだわってベースつけました。弾いてて楽しい!
秀村コメント
なんといってもさえこちゃんの歌が最高 ドラムは連打を入れまくりたかったので、曲に合う連打を探すために一人でスタジオで連打しまくった
秀村全体を通して
今回のアルバム収録曲からデモに自分でドラムを打ち込んで、それをスタジオで人力用に変換して叩くという方法に変えたので自分の打ち込みとの戦いになりました!笑