3rdアルバムのトレーラーが公開されました

2022-05-25(水)

3rdアルバムのトレーラーが公開されました

来る6月22日(水)に発売されることがアナウンスされた新生ナードマグネットの待望の3rdアルバム「アイム・スティル・ヒア」の全曲トレーラーが公開されました。

ナードマグネット 3rd Album『アイム・スティル・ヒア』Trailer

ディレクションと編集は我らがTYD、そして撮影はアルバムジャケット同様ともまつりかさんです。


トレーラー公開と同時にボーカル須田によるセルフライナーノーツも公開されました。
このライナーノーツとトレーラで後1ヶ月弱、震えてお待ち下さい!!!

「アイム・スティル・ヒア」Gt,Vo須田亮太によるセルフライナーノーツ

1.YOUR NEW FAVORITE BAND
アルバム1曲目にして、今回の制作過程では1番最後にできた曲(9曲目とワンセットで)。今回は『透明になったあなたへ』の時のような明確なコンセプトを事前に立てずに曲を書いてきたので、アルバムとしてまとめるなら何かド頭に1曲勢いのあるやつが欲しいなと思い、ナードマグネット史上最もサークルモッシュが起きそうな曲に仕上がりました。実際に起こったら歌いながら大笑いしてしまいそうですが。歌詞には決意や皮肉やほんの少しのセンチメントを込めました。ちなみに最後のシンガロングパートでは、さえこが加入するまでナードマグネットを支えてくれていたスーパーサポートベーシスト達(えりっさ、いとっち、ハルキ)がゲストコーラスとしてアッセンブルしております。胸熱!

2.全部だいなし!/Everything's Ruined!
さえこが加入してくれてからというもの、私の中で「この人の歌声とベースの音は出来る限りフィーチャーせねばならない!」という気持ちがどんどん溢れてきたので、『アナザーラウンド』とこの曲は特にそういう衝動で作った曲。とにかくベースがオイシイ曲にしたかった(でも当の本人はこのリフ弾くの結構苦労してたけど…すまん…)。演奏していてとても楽しい曲ではありますが、ひとつの人間関係が決定的にダメになってしまうあの地獄のような瞬間について歌っています。

3.Can't Remember
初めて藤井がメロディーを持ってきた曲であり、初めて私が全英語詞にチャレンジした曲。曲構成だったりメロディーだったりが全体的に実はすごくJ-POP(歌謡曲)的なため、あえて全部英語にすることでバランスを取ってみたのでした。歌詞を書いたのは2020年の3月頃。当時うちの風呂が壊れていたため、毎日近所の銭湯に通っては湯船の中から背中にカラフルなアートをまとった様々な先輩方の姿をぼんやりと眺めながら歌詞を考えていたものです。町の銭湯の寛容さが私は好きです。そういえばヤバTの曲に『メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲』というのがあったけど、この曲わりとそんな感じしません?笑 というわけで3曲目に置いてみました。

4.いとしのエレノア(10 years later)/Eleanor My Love (10 years later)
『この恋は呪い』というミニアルバムをリリースしたのは2014年ですが、『いとしのエレノア』という曲自体はもっと前から存在していました。2021年の「そうふくしゅうツアー」にてSubway Daydreamがこの曲をカバーしてくれたことで、あらためて自分にとってのこの曲の意味を色々と考える機会になりました。その辺の事は私のnoteに”2021年の『いとしのエレノア』”というタイトルで書いたので、気になる人は読んでみてください。今このタイミングで再録するにあたり、歌詞を少しだけ変えています。

5.ALTER EGO
ここ数年でいちばん精神的にキツかった時期のことを歌った曲。でもグチャグチャな気持ちを吐き出してみると意外なほどスッキリするもので、海外のアーティストがよくインタビューなんかで「曲作りは自分にとってセラピーなのさ」みたいな事を言ってた意味がなんとなくわかってきた気がします。そんなわけでサウンドもいつもと一味違いますね。この曲と、愛はズボーンのトリビュートアルバムに収録した『恋のスーパーオレンジ』のカバーでのレコーディングにおいて初めてビッグマフを使ってみました。

6.爆発しそう/About to Explode
コロナ禍になる前から割とずっと自分はこんな感じだったんですけど、ちょうどコロナ禍にリリースしたことで色んな人の色んな気持ちとリンクしたような気がします。ブリー・ラーソンが映画『キャプテン・マーベル』の公開当時に「なんでポスターとか全部仏頂面なの?もっと笑ったら?」みたいなクソみたいな事を散々言われていたのを思い出しながら最初の方の歌詞を書きました。スーパーヒーローがニコニコ笑いながら戦うわけないやろ。アホか。

7.キャロライン/Caroline
これもコロナ禍に変則的な形でリリースした曲。30代も半ばを過ぎたからこそ歌える曲だなと思います。1曲目とかもそうだけど、それぞれの場所で往生際悪くも戦い続けてる同志たちに届けばいいなと思っています。ひさしぶりに思いっきりウィーザーみを全開にしました。

8.ファニーストーリー/Funny Story
去年くらいから弾き語りではずっと歌っていた曲です。これも明確に聴かせたい人の顔が浮かぶなあ。あの人とかあの人とか元気かなあ。最後なぜか急にクイーンの曲のフレーズを引用してるんですけどこれにはちゃんと意味があるのです!それにはとある映画が関係してくるのですが…このくらいにしておきます。

9.my (old) favorite band
1曲目のリプライズ的な短い曲。やめちゃったバンドも止まってるバンドも、やりたくなったらシレッと復活してくれていいんですよ。お願いしますよほんと。

10.DETENTION
須田さん再生の先行シングルその1。この曲に込めた想いに関しては「そうふくしゅうツアー」のときに散々言いました。キム・シャタック、ジェームス・ブロード、アダム・シュレジンジャー、その他にもこの世を去ってしまった数々のマイ・フェイバリット・ミュージシャン達。あなたたちにもらった沢山の歌と共に、今日もなんとか生きています。

11.アナザーラウンド/Another Round
須田さん再生の先行シングルその2。最悪なことが沢山起こって、自己嫌悪で自暴自棄になったり、誰かを傷つけてしまったり、自分自身も傷ついたり、色んな人が自分の前から去っていったりしたけれど、それでもこんな歌が書けたなら自分にはまだやれることはあるんじゃないかなと思っています。少なくとも変わらずそばにいてくれている人や、ここから新たに出会えた人とは、全員で全力でハッピーになってやろうという気持ちです。これからもよろしく。